2025年11月14日 更新

久しぶりの奄美大島帰省―心あたたまる3日間の旅

ペンネーム:こまりりす

鹿児島空港から奄美に行くには船で11時間、飛行機(ジェット機)で1時間・プロペラ機だと1時間20分かかりますが、今回はプロペラ機に乗って、久しぶりの奄美へ行ってきました。

プロペラ機の醍醐味は小さな機体に揺られながら、屋久島・平島・宝島など小さな島々が広がる青い海の景色が近くに見え空の旅を楽しめることです。

                 奄美に降り立つと、10月とは思えないほどの日差しの強さ。空港の外に出た瞬間、南国の光が肌に刺さるようでした。遠くからは蝉の声が聞こえ、まるで季節が少しだけ遅れて流れているようです。        

奄美大島の魅力

私の故郷を少し紹介します。

奄美大島は、奄美群島で最大の島であり、日本で3番目に大きい離島です。亜熱帯の豊かな自然、2021年に世界自然遺産に登録された手つかずの自然が残され、アマミノクロウサギやルリカケスなどの固有種・絶滅危惧種が生育する原生林があります。

独自の文化として、世界に誇れる伝統工芸品「本場奄美大島紬」や三線の音に合わせて踊る「八月踊り」や「島唄」、奄美大島だけで製造が許されている「黒糖焼酎」や郷土料理「鶏飯」があります。

           

実家近くの海岸_静かな青と白い砂

レンタカーを借りてまず向かったのは、私の実家近くの海岸。

10月の海は人もまばらで静か。

それでも砂浜は驚くほどきれいで、透明な波がゆっくりと寄せては返します。

少し離れたところでは、地元の人が気持ちよさそうに泳いでいました。

風の音と波の音だけが響く中、しばらく言葉なく見とれてしまいました。

お昼は定番・鶏飯

お昼はもちろん鶏飯!

ご飯の上に鶏肉、錦糸卵、椎茸、パパイヤの漬物を載せ、鶏のだし汁を注ぐと、立ちのぼる香りが懐かしくて、心まで満たされます。

奄美鶏飯は、江戸時代から続く奄美大島の伝統的な料理で、本土からやってくる役人をもてなすために振る舞われた高級料理として知られています。

アマミノクロウサギミュージアムQuruGuru

国の特別天然記念物に指定されているアマミノクロウサギを見ることが出来る大和村にある「アマミノクロウサギミュージアムQuruGuru」です。

クレジットカード(私おすすめのJCBクレカードS)で入場料を支払い、中へ入るとクロウサギが暮らす夜の森へ、クロウサギのサイズになって不思議でちょっぴりキケンな夜の森を体験できました。

この施設は、ケガをしたクロウサギの治療やリハビリを行い、体験型の展示を通して、クロウサギの生態や人との共生についても楽しく学ぶことができる保護研究施設です。

私の母校大和小中学校では1963年から27年間にわたり、アマミノクロウサギの研究飼育を行なっていました。私も夏休みには餌当番をしたり、逃げ出したクロウサギを捕まえたりしたものです。

見送られて、再び鹿児島へ

翌朝、近所のおばさんたちが笑顔で見送りに来てくれて、胸がいっぱいに。

手を振りながら飛行機へ乗り込み、空から奄美の海を見下ろしました。

静かで美しい海、温かい人たち。

またこの島に帰ってこようーーそう思いながら、鹿児島へ戻りました。