2024年10月1日 更新

映画探訪

ペンネーム:Seiji

邦画ばかりを観る私

私は普段やることがなければ映画を観て暇をつぶすことが多いのですが、そのせいで週に1~2本ほど映画を観ています。
うつらうつら寝ている時もあれば(笑)、あっという間に時間が過ぎることもありますね。

そして、ここ最近見る映画のほとんどが邦画なのですが、外国映画だと字幕を見るのが面倒くさくなったのかもしれません(笑)。

しかし、本当に以前と比較して、近年の邦画はとても奥深いものが多くなっています。
海外の映画祭でも日本映画はそれなりの評価を得ているのも頷けます。実際、観てみたいと思わせる邦画が増えたのは事実です。

最近印象に残った5作品

今回は、私が最近観た映画で印象に残った以下の5作品について書いてみたいと思います。
ただし、若干のネタバレとなりますがご容赦ください。

・青春18×2 君へと続く道

・ディアファミリー

・言えない秘密

・もしも徳川家康が総理大臣になったら

・ブルーピリオド


まずは、「青春18×2 君へと続く道」

台湾の俳優 許光漢(シュー・グアンファン)と日本の清原果耶主演。

台湾を舞台とした、青春映画。
清原果耶演じる大学生アミが台湾でバックパッカーとしてカラオケ店で働くところから始まります。
そのアミへ恋心を抱き同じカラオケ店で働くシュー・グアンファン演じるジミー。
しかし、突然アミは日本へと帰国してしまいました。
それから18年後、ジミーはアミからの絵はがきを思い出し、アミの故郷福島を訪ね、ある真実を知ることとなるのです。
この映画はあまり期待せずに観たのですが、シュー・グアンファンのピュアで透き通るような演技、そして、清原果耶のこれまでにない、染み入るような存在感に引き込まれました。
奥底から湧き上がる感情が私のカラダ全体を揺さぶります。
少し悲しい結末の映画ではありましたが、私に青春時代を思い出させてくれたとても素敵な作品でした。

「ディアファミリー」

大泉洋主演、菅野美穂、福本莉子。

福本莉子演じる娘 佳美は先天的な心臓疾患により、余命10年を告げられます。
町工場を経営する、大泉洋演じる父 宣政は医学に素人ではあったものの、娘の命を繋ぐために人工心臓の開発に心血を注ぐ物語。
家族への愛情、そして、どんなことがあっても諦めない娘への思い、映画を観ているもの全てがこの思いへと涙する感動の実話です。
もちろん、私も号泣することとなりました。

 

「言えない秘密」

主演 古川琴音、京本大我。

海外でのピアノ留学から帰国し、音楽大学へ編入した京本大我演じる湊人。そんな湊人の前に神秘的な音色を奏でる古川琴音演じる雪乃が現れます。次第にお互い惹かれ合う2人でしたが、突然雪乃が姿を消してしまいます。
そして、雪乃の自宅を訪れた時、湊人はその真実を知り涙します。
最近、ドラマや映画で引っ張りだこの古川琴音。ドラマ「海のはじまり」でも海の母親役を演じ不思議な存在感を放つ古川琴音が本作品でも観ているものを魅了する純愛作品です。

「もしも徳川家康が総理大臣になったら」

野村萬斎、竹中直人、GACKT、赤楚衛二 他。

コロナ禍の2020年、歴史上の偉人たちによる内閣が組閣されます。
総理大臣に野村萬斎演じる徳川家康、官房長官として赤楚衛二演じる坂本龍馬など、歴史上の偉人による内閣が閉塞感溢れる日本の行く末に光を灯します。
コメディ映画に違いないのですが、それだけではありません。
私利私欲なく、日本国のために真剣に考え、判断し、行動する歴史上の偉人内閣。
そんな政治が必要なんだと思い知らされ、現代を風刺した、考えさせられるそんな映画です。

「ブルーピリオド」

眞栄田郷敦主演、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより。

眞栄田郷敦演じる高校生八虎は、人に合わせながらそつなく日常を送っていました。そんな八虎が授業で絵を描いた時、彼の中で本当の自分と出会えた、そんな感覚が沸き上がります。そして、そこから、絵を描くことに魅了され、日本最難関美術大学への彼の挑戦が始まります。絵画へとのめり込む主人公八虎に観る側も見入ってしまう作品です。


つい最近観た映画で印象に残った作品

そして、最近観た他の邦画にも素晴らしい作品が沢山あります。
つい最近観た映画では、「侍タイムスリッパー」が秀逸でした。
8/17東京池袋で短館上映されたものの、口コミで評判が拡がり、9/13より全国62館、9/27より139館以上で上映されています。
タイトルの通り、サムライが現代へタイムスリップするストーリーのコメディ映画なのですが、心揺さぶられる奥深い作品です。私自身、スクリーンに見入ってしまい、あっという間の130分でした。
私の今年いち推しの作品となりました!


最後に

映画は私たちを現実から逃避させ、暫しの安らぎを与えてくれる側面があります。
一方、映画を観ることで私たちは、今の時代に立ち止まり、映画の中の出来事や映像から新たな考えや感覚という新しい気づきを手に入れることができるように思います。

最後に余談ですが、私はビールとホットドッグをお供に映画館で映画を観るのが好きです。何かワクワクするのです。

是非、皆さんも映画館の大スクリーンで気に入った作品を鑑賞してはどうでしょう。