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子どもが生まれたら犬を飼いなさい。
そんな一文から始まる詩をご存知でしょうか。イギリスに古くから伝わる詩で、子どもの成長に応じて犬は子どもの良き遊び相手となり、理解者となり、そして最後には命の大切さを教えてくれる……という内容のものです。
この詩を知ったのは我が家の愛犬が亡くなったときのこと。住職が供養の場で紹介してくれました。
子どもたちがまだ幼かった頃に家族の一員となったその愛犬は、子どもたちが成長し家を出て少し経った頃に虹の橋を渡りましたが、その詩のとおり、子どもたちの良き遊び相手として、そして良き理解者としてともに長い時を過ごしてくれました。
さて、子どもたちが巣立ち、愛犬が亡くなり、妻と私だけになって少し静かになった我が家に新しい家族がやってきたのは今から6年と少し前のこと。
トイプードルのお転婆な女の子は、家族会議の結果私の案が採用され「パル」と名付けられました。
パルが家族となってからの我が家の様子をご紹介します。
パルはおもちゃで遊ぶのが大好き。おもちゃ箱に顔を入れて、自分でお気に入りを探します。
特に音の出るおもちゃがお気に入りなようで、朝早くからプピーッという賑やかな音が響くことも。
朝は出勤する私を玄関まで見送ってくれます。トコトコと後ろをついてくるパルにおやつをあげて、靴を履いて。さあ、行ってきますと振り向いたときには、もうそこにはいない……なんてこともありますが、そんなところも可愛いと思ってしまうのは親馬鹿でしょうか。
帰宅後はアツいお出迎え。ガチャ、と扉の開く音が聞こえたら定位置のソファの上で待機。ただいま、と近寄れば全力でだっこをせがむ姿に、一日の疲れも吹き飛ぶというもの。
ペットショップへ行けばつい、パルが喜ぶかも……とおやつやおもちゃ、ドッグウェアなんかに手が伸びてしまいます。
パルがやってきて、我が家には笑顔と会話が増えたように感じます。今日のパルはこうだった、次の週末はパルを連れてここに行こうか……。
倦怠期に片足を突っ込んでいた夫婦の会話もパルのおかげで少しずつ戻ってきました。
子どもが生まれたら犬を飼いなさい。
有名なこの詩に私はこう付け加えたいと思います。
子どもが巣立ってからも犬を飼いなさい。
犬はあなたに寄り添い、あなたに癒しと活力を与え、そして、きっとあなたの人生を鮮やかに彩ってくれるでしょう。