2025年12月26日 更新

韓国に行ってみた!

ペンネーム:スッパマン

今回、韓国を訪れ、歴史と現代が調和する街並みに魅了されました!

水原華城(スウォンファソン)

最初に訪れたのは、水原華城(スウォンファソン)。
ソウルから電車で1時間のところにある水原(スウォン)市には、水原華城(スウォンファソン)というお城があります。18世紀末に朝鮮王朝大22代王・正祖(チョンジュ)が築いた理想都市の象徴で、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。正祖は政争に巻き込まれて非業の死を遂げた父・思悼世子(サドセジャ)の墓を水原の華山に移し、水原を新しい都にしようと計画しましたが、完成直後に正祖が亡くなってしまい、遷都の計画は中止となり、幻の城となりました。

父・思悼世子への敬愛と政治改革への志が、城壁の石一つひとつに刻まれている感じがしました。約5.7㎞にわたる城壁は、丘陵と平地をうまく活かして、西洋技術と朝鮮の伝統が融合したデザインになっています。砲台やのろし台が並ぶその姿は、軍事的合理性と美的調和の結晶でした!

華城行宮(ファソン・ヘングン)

次に向かったのは、華城行宮(ファソン・ヘングン)。
城内にある華城行宮(ファソン・ヘングン)は、王が地方巡行の際に滞在した仮の宮殿です。木造建築の温かみと整然とした空間が、儒教的な秩序と王様の思いを静かに語っているようでした。伝統武芸の再現に拍手が響き、文化の継承としての意義が胸に残ります。夕暮れ、城壁の上から眺めた赤く染まる石垣は、正祖の夢と改革の余韻が重なりました。

北村韓屋村(プクチョン・ハノクマウル)

一方、ソウルの中心にある北村韓屋村(プクチョン・ハノクマウル)は、都市の喧騒を抜けた先に広がる静かな場所です。朝鮮時代の伝統家屋「韓屋(ハノク)」が軒を連ね、瓦屋根の曲線美と木のぬくもりが、過去の暮らしを今に伝えています。一本裏道に入ると、観光地の賑わいから離れて、歴史の息吹を感じられます。

夕食

そして夕食は、漢江(ハンガン)沿いのリバーステーションでいただきました。ここでは、都市と自然、伝統と現代が交差する体験ができます。川面に映る灯りと静かな水音の中での会話は穏やかで、人との距離も自然と縮まります。現地料理はどれも美味しかったのですが、ふと日本食が恋しくなる瞬間もあり、旅先での"食の体験"もまた、文化を感じるひとつの要素だと実感しました。

 

韓国での観光は、日常の中にある非日常の余韻でした。